龍頭洞肉桂は龍頭洞という珍しい産地の肉桂であり、碧石岩の北に位置する正岩茶の産地です。当製品は碧石岩、仏国岩、龍頭洞など風景区の北部に茶園を多く有する毛茶農家兼生産者の製品を当店のお付き合いしている製茶焙煎師さんが、生産者より焙煎を依頼された際に、お願いして分けて頂きました限定品です。 龍頭洞肉桂は樹齢35年前後の老樹肉桂かつ、無農薬栽培ほとんど肥料を使用しない減肥料有機栽培の肉桂になります、三坑両澗の最核心産区の製品かと思うほどボディが大きく、高品質な正岩肉桂です。発売時点でも飲み頃だが、まだまだこれから熟成により美味しく変化します。飲み頃予想、2024年8月から7年程度。 珍しい味わいの肉桂 風景区産の良質肉桂ですので肉桂という意味では共通した味わいです。観察すると香りにはバニラ香、味わいには肉桂としては珍しく、どこか森のような感じを受け、森の下草や草原っぽく、遠くに青苔味を持ち、老欉水仙とはまた違うがそんな系統の美味しさが、後味でくすぐるという珍しい味わいを持っております。老樹肉桂らしい青苔味と甘みが複雑に後味で残るところが面白いです。 2024年9月2日新製品！武夷山市内でも珍しい製品であり、事前の調査から日本ではほとんど流通していない珍しい老樹肉桂茶です。 製茶と焙煎について 中火、花香型肉桂、当製品は焙煎を3度かつ、かなりの長時間、行っておりますが、焙煎時に熱自体をあまりかけず、武夷山の市中でも限られた店でしか扱えないような、有機栽培かつ、高級の正岩老樹肉桂だけは持っている、茶葉の良さをそのまま伝えるという方式にて、温度を低く焙煎する現代式炭焙煎を行っております。武夷山において2019年頃から品評会で上位を独占しつつある、熟練の職人が最新機器を用いつつ製茶を行い精度も高めて、焙煎は時間をかけて、手づくりで行うハイブリッド製法を採用、炭代金などの燃料製茶コストが通常の5倍以上かかるため、この製茶法では、安価な茶葉でこちらの製法を用いると味気ない岩茶となるため、上級製品のみで用いられるようになったという希少な製茶法を採用しております。　 現代式炭焙煎を2023年5月から2024年2月まで3回行いました、当製品は農家兼生産者から依頼を受けて、当店における岩茶の焙煎を担当している武夷岩茶専門の職人が新製法を用いて焙煎を行いました、標準的な岩茶は温度は高めにして6~8時間を2回行うところ、標準的な温度よりもかなりの低温にて、1回あたり48時間以上を昼夜ぶっ続けて炭焙煎を通常の焙煎を行った後に2度繰り返し、通常の焙煎コストの5倍以上と同業者が呆れる手間をかけた製品。当製品の生産者から、このような特殊焙煎を依頼されイベント用に少量だけ仕上げた限定品です。火入れの温度が低いため、当店の評価では中火となります。 店主のテイスティング記録 肉桂らしい香りがお湯を注ぐと周囲に広がります、香気アロマ、石灰を連想する強いミネラル香と肉桂らしい金木犀の香り、後から熟したフルーツ香やバラ、チェリー系のフルーツ香、口に含むと大きなフルボディであり、岩茶としてはキレも感じられる。アロマで感じた香気は、そのまま香味として残留して後味となり、口の中に長く残る、へばりつくような、苦みにも似たミネラルの味わいから、まずは強い甘さへとジワジワと変化していき、そのあと青苔味という岩茶におけるたいへん重要な美味しさへ三段変化いたします。 もともと2023年4月1日発売予定の製品でしたが、火入れ方法が特殊すぎるため真夏は熟成させて安定性を確認した後に味わいが良くなってから発売という形態を取りました。店主個人の感想としては、過去の経験から分かってはいるが5ヶ月寝かせただけで、味わいが濃くなり、以前は感じられなかった、肉桂ながら青苔味が出たため発売を行いました。 青苔味の重大さ 老欉水仙であれば少しは持って無いと当店としては恥ですが、青苔味を持つ肉桂という点で高樹齢の老樹肉桂の証でもあり、超高級品とされ価格は2~3倍くらいに跳ねても当然なのですが、安定して良くなり、良くもここまで変わるなという本音です。※当店では品評会受賞品や生茶葉からの買い取り価格の時点で場所プレミアがついている牛欄坑肉桂などを除いて、余韻の強弱と仕入れによる価格を重視しており、味わいや場所によるプレミア価格はついておりません。定番品の老樹悟源澗肉桂の2023年は発売を現状では見送り、それを交換弾にして入手した為価格は抑えておりますが、カネで買っていたら本来は5グラム2500~2800円くらいの値段にて発売することになったと推定されるため代理人に感謝いたします。 パッケージについて 5グラム、7.5グラムは茶の穂専用包装にて用意、TikTokにてフォロワー15万人以上の中国人芸術系インフルエンサーがデザインした簡体字で龍頭洞と大きくデザインされた、異国らしさが感じられる龍頭洞肉桂専用のパッケージを用意。50グラムは国産チャックつき大袋にて発送いたします。写真について、１枚目茶葉の画像5グラム、２枚目パッケージのイメージ、３枚目、飲用イメージ、茶葉使用量3.75グラム。 山場製茶の評価等 風景区テロワール(洞)収穫は早摘みで小葉型、通常樹形型老樹肉桂、樹齢35年以上、日陰タイプ、製茶、農家兼生産者による揉捻工程を除いて製茶は全手工、華やかさを持ちつつ、幽玄で奥行きを感じつつ、強烈なミネラルと岩茶独特のアロマを楽しむタイプ・初心者から上級者まで楽しめる製品です。有機情報、農薬不使用、高度な減肥料有機栽培、自然派の岩茶。 天候に恵まれた2023年の限定品、当製品は当店において今後の入荷予定はありません。在庫に限りがあるため会員さま向けの試飲配布の対象外となっております。 関連商品　風景区産花香型肉桂 老樹悟源澗肉桂 https://iwacha.stores.jp/items/635931b3d7e1d863c634ef24 三仰峰肉桂 https://iwacha.stores.jp/items/64db748624c2f4002e880748